2026年8月、Gmailについて残念な発表がありました。
これは私にとってかなり衝撃的なニュースで、どうしたものかと思っています…
無料版のGmailで、他社のメールアドレスを差出人にして送信する機能、設定画面でいう「他のメールアドレスを追加」が、2027年1月に終了します。
この話、「またか」と思われた方もおられるかもしれません。
というのも、Gmailで独自ドメインのメールを受け取るほうの機能(POPでの取り込み)については、2025年の暮れから案内が出ていました。
レンタルサーバー各社も対応を呼びかけていて、たとえばさくらインターネットさんは2025年12月4日付で告知を出しておられます。
私自身も、その案内を見て2025年のうちに、POPでの受信をすべて転送に切り替えました。
お客様の設定も同じように切り替えています。
問題はここからです。
転送に切り替えて「これで対応は済んだ」と思っていたのですが、転送では送信の問題は解決しません。
独自ドメインのアドレスを差出人にしてGmailから送る、という部分は今も動いていて、2027年1月にそこが止まります。
つまり、受信側の対応を済ませた方も、もう一度対応が必要になります。
私も当事者のひとりで、正直なところ、どう対処するのがいいか、まだ答えが見つかっていません。
対策の話は別の記事で書くとして、ここではまず「この機能、どこまで便利だったのか」というところから振り返ってみます。
何が終わるのかを正しく知るには、そこから話すのが早いかなと思うからです。
何が終わるのか(2026年8月時点)
今回の話は、2つの波に分けて考えるとわかりやすいと思います。
第1波:受信側(2025年の暮れから案内)
- POPによる外部メールの取り込み(「他のアカウントのメールを確認」)
- Gmailify(Yahooメールなど、他社のメールにGmailの機能を適用するもの)
新しく設定することは2026年の第1四半期以降できなくなっていて、いま動いている設定も2027年1月まで、というのが公式ヘルプの記載です(2026年8月時点)。
対策としては、サーバー側で転送を設定する、メールソフトを使う、スマホのGmailアプリに直接アカウントを追加する、といった方法が案内されています。
私が2025年にやったのは、このうちの「転送」でした。
第2波:送信側(2026年8月に発表)
- 他社のメールアドレス(独自ドメインを含む)を差出人にした送信(「他のメールアドレスを追加」で設定するもの)
今回新しく発表されたのは、この部分です。2027年1月に終了します。
大事なところなのでもう一度書きますが、受信を転送に切り替えても、送信の問題は残ります。
第1波のときに対応して安心されている方ほど、見落としやすいところかなと思います。
一方で、終わらないものもあります。ここも大事なところです。
- Google Workspace(有料版)の「他のアドレスから送信」機能
- Gmailアドレス同士のエイリアス
- ThunderbirdやOutlookなどのメールソフトでの送受信(IMAPやPOPで受信して、SMTPで送信するもの)
- スマホのGmailアプリに他社アカウントを直接追加して使う方法(こちらはIMAP接続なので対象外です)
つまり「独自ドメインのメールが使えなくなる」わけではありません。
「無料版Gmailの画面で送信する」という使い方ができなくなる、というのが正確なところです。
第2波(送信側)のスケジュールは、2026年の第3〜第4四半期が移行期間(新規設定の制限)で、2027年1月に完全終了、となっています。
(この記事は2026年8月時点のGoogle公式ヘルプに基づいています。仕様は変わることがありますので、最新の状況は記事末の一次情報をご確認ください)
どこまで便利だったのか
私がこの機能を使ってきて、ありがたかった点を挙げてみます。
その1:無料で複数のメールアドレスからGmailの画面を使って送受信できた
レンタルサーバーで独自ドメインのメールアドレスをつくって、Gmailに設定する。
これだけで、メールソフトを入れなくても、仕事のメールがGmailの画面で送受信できていました。
その2:どの端末でも同じ画面
仕事のパソコンでも、自宅のパソコンでも、スマホでも、Gmailを開けば同じ受信トレイ。
パソコンの買い替えや機種変更のときも、メールの引っ越し作業が要りませんでした。
その3:Gmailの検索と迷惑メールフィルタがそのまま効いた
過去のメールを探すときはGmailの検索が速いですし、迷惑メールも優秀なGoogleのスパムフィルターのおかげで、かなりの精度で振り分けてくれていました。
私個人がどうだったか、この機会にいつから使ってきたか、過去のGmailの履歴を掘り起こしてみました。
すると、私はなんと、2007年から19年の長きにわたってこの機能を使い続けてきたことがわかりました!
複数のメールアドレスを1つの画面から、同じ操作感で使えるのでとても助かっていました。
しかも天下のGoogle様のサービス。
メールサーバのデータが飛ぶなどということはまず考えられないですし、不正ログインなどのセキュリティ周りも世界一鉄壁なはず。
そんな安心感があります。
(とはいえIT屋としては、「絶対に大丈夫」なサービスなんてない、というのが本音です。Googleだからといって、バックアップも二段階認証も省いていいわけではありません。それでも、あの安心感は別格ですね。)
特に起業してからは中小企業さんの「社外IT担当」として、メールアカウントを割り当てていただくこともあり、色々なアドレスからGmail経由で送信できるのは本当に便利でした。
でもよく考えてみると、これだけの機能が無料で使えていたことのほうが不思議だったのかもしれません。
「タダで使わせてもらっていたものが終わる」だけと言えばそうなのですが、長年の習慣が変わるのは、やっぱり面倒ですね。
影響を受けるのはどんな人か
次の両方に当てはまる方は、対応が必要になります。
- レンタルサーバーなどで独自ドメインのメールアドレスをつくっている
- そのアドレスを差出人にして、無料のGmailの画面からメールを送っている
確認方法も書いておきます。
Gmailの設定(歯車マーク)から「すべての設定を表示」⇒「アカウントとインポート」と進んでください。
「名前」の欄に独自ドメインのメールアドレスが並んでいたら該当です。
ここで気をつけていただきたいのが、第1波のときに受信をサーバ側で「転送」に切り替えた方も、この欄は残っているという点です。
受信の設定(「他のアカウントのメールを確認」)と、送信の設定(「名前」)は別物なので、受信だけ対応しても送信の設定はそのまま生きています。
私がまさにそうでした。2025年に転送へ切り替えて、受信の問題は解決したのですが、送信のほうはこれから対s額が必要です。
なお、「前の業者さんが設定してくれたままで、中身はよく分からない」という方も結構おられると思います。
誰が設定したものでも、影響は同じです。
いま慌てて対応しないといけないのか
結論:今日明日に何かが壊れるわけではありません。
ただ、放置しておくと、2027年1月、たぶん新年早々の仕事始めの朝、いつものように書いたメールが送れなくなります。
仕事のメールでそれが起きると、ちょっと困ったことになりますね。
対策は、大きく分けると2つです。
- Google Workspace(有料版)に移行して、引き続きGmailの画面で使う
- メールソフト(ThunderbirdやOutlookなど)に切り替える
どちらが向いているかはケースバイケースなので、別の機会に詳しく書く予定です。
私自身もこの移行の当事者ですので、実際にやりながら記事にしていきます。
さいごに
こういったサービスの仕様変更は、これからも時々やってきます。いたちごっこで面倒ですけど、その都度対応していくしかないのかなと思います。
「自分が該当するのかどうか分からない」という方は、現在の設定を拝見して整理いたしますので、お気軽にご相談ください。

